<投資顧問リードとは>
管理人 斎藤です。
さて今回は、私の友人から調査してほしいと連絡が来たので、情報商材ではなく、投資顧問の『リード(LEAD)』について取り上げたいと思います。
「投資顧問リード(LEAD)」は、「初心者にもわかりやすい株式投資の学習教材」「急騰低位株の法則」などをうたっていますが、色々な評価があります。
この、投資顧問リードという運営サイトがどんなものか知りたくてネットで検索し、このブログにたどり着いた副業情報や株式投資初心者の方が多いと思います。
もし、投資顧問リードにメールを送って、コンタクトしようと考えているのなら、まずこのブログに目を通してくださいね。
ここをご覧の皆さまには、どうか慎重にご判断下さいますよう願っております。
投資顧問リード とは
投資顧問リードの事業内容は、投資学習教材の企画、発行とセミナー企画です。
しかし、その実態は有料で銘柄の推奨や、売買タイミングのサポートを行う株式投資顧問のようです。
実態を調査していきましょう。
新しいホームページ:急騰低位株の法則 – LEAD – には、無料サービス:電子書籍「急騰した低位株の法則」や、有料サービス:有料電子書籍(¥3,980~¥19,800)などが掲載されています。
一方、古いホームページ:Lead (lead-env.com)では、「今、買うべき暴騰期待銘柄」「緊急無料配信中」などをうたい文句にしています。
更に、今までの実績とうたって、数倍に上昇した銘柄をいくつか掲載したり、利用者の口コミを掲載しています。
但し、最近は更新されていません。
友人の話では、推奨される銘柄は、ファンダメンタルやテクニカル分析ではなく、何らかの情報に基づいて配信するという形式になっており、事実確認は出来ないようです。
リードの推奨実績調査
また、ネットで検索してみると、投資顧問リードを推奨する、あるサイトなどではリードの投資実績としていくつか急騰銘柄を掲載しています。これらは、ネットの検索では探せませんので、リードのサイト内で閲覧するなど何らかの形で情報を得なければ手に入りません。
この他に、【6228】JET、【6085】アーキテクツ、【7859】アルメディオなどが掲載されています。
これらの実績は、後出しの結果なので、推奨してなくても掲載できることを忘れてはいけません。
特商法に基づく表記
次に、特定商取引法に基づく表記を確認しましょう。特商法は、訪問販売や通信販売などを利用する消費者を守るための法律です。
運営サイト | Lead(リード) |
販売会社 | 株式会社シード |
住所 | 千葉県市川市塩焼1-9-10 |
電話番号 | 0120-003-809 |
メールアドレス | info@lead-env.com |
代表取締役 | 梅木 英孝 |
今回の特商法については、販売者名、担当者、住所や連絡先の表記があり、問題はなさそうです。
”株式会社シード”については、以下のとおりです。
法人番号: 1011001073339
設立年月:不明
投資顧問リード (株)シード について
投資顧問リードの運営会社(株)シードについて、更に法人情報を調査した結果、頻繁に住所と法人名称を変更していることがわかりました。
法人情報変更履歴
企業情報変更履歴(新設, 名称変更, 所在地変更等)
# | 変更年月日 | 変更内容 |
---|---|---|
1 | ’15/10/05 | 新規登録 |
2 | ’16/12/12 | 【所在地変更】旧: 東京都新宿区四谷4丁目28番14号 → 新: 東京都港区麻布十番1丁目3番8号 |
3 | ’17/08/22 | 【名称変更】旧: 株式会社日本新葬 → 新: オンタイム24株式会社 |
4 | ’17/08/29 | 【所在地変更】旧: 東京都港区麻布十番1丁目3番8号 → 新: 東京都豊島区巣鴨1丁目20番10号 |
5 | ’18/11/06 | 【所在地変更】旧: 東京都豊島区巣鴨1丁目20番10号 → 新: 東京都豊島区池袋3丁目24番11号ハイツ池袋203 |
6 | ’18/11/06 | 【名称変更】旧: オンタイム24株式会社 → 新: 株式会社シード |
7 | ’19/07/31 | 【所在地変更】旧: 東京都豊島区池袋3丁目24番11号ハイツ池袋203 → 新: 東京都新宿区高田馬場4丁目28番6号-301号 |
8 | ’20/07/07 | 【所在地変更】旧: 東京都新宿区高田馬場4丁目28番6号-301号 → 新: 千葉県市川市塩焼1丁目9番10号-108号 |
出典元:全国法人情報データベース
金商法の登録
更に、金商法の投資顧問業(投資助言代理業)として登録されておらず、関東財務局から、 平成31年3月と令和5年1月27日の2回にわたって株式会社シードに対して、「無登録業者に対する警告等」が出されています。
関東財務局:無登録で金融商品取引業等を行う者について(株式会社シード)
同 上:公表業者一覧表
ネタバレ・評価について
調査を依頼してきた私の友人に、投資顧問リードを調べてほしい理由を尋ねたら、次のように話してくれました。
「リードから、上昇期待銘柄の情報を購入して投資したけれど、一つも株価が上昇しない。情報料に100万近く掛けたけれど、それも回収できない。このままで大丈夫だろうか?」
どうも、投資顧問リードの情報では、利益が出なかったようです。
投資顧問リードの口コミ・評判を調べた結果、良い評価をするサイトと悪い評価をするサイトにはっきり分かれていることがわかりました。
良い評価をするサイトの主な理由は、リードの推奨実績が良いとの評価で、高騰した銘柄の実績を掲載しています。
逆に、悪い評価をするサイトの主な理由は、投資顧問業(投資助言代理業)として登録されていないので投資助言の資格がないという理由です。
その他調べた限りでは、利用者の口コミ・評判は見当たりませんでした。
投資顧問リードの費用は?
サイトへの登録は無料です。登録すると、最初に一度無料の推奨銘柄が配信されます。そのあとは、季節とか、何何祭りとかを銘打った様々な金額の有料情報が配信されます。金額は数万円~十数万円まで様々です。
返金は、受け付けていません。
メールにて、問い合わせをすると担当者(専任と言っている)が、返信してくれます。
投資顧問リードの懸念点
投資顧問リードの運営会社の株式会社シードは、金商法に規定された投資助言業の登録を受けていません。登録を受けずに投資助言をするのは違反行為と見て良いでしょう。
更に、株式会社シードは、関東財務局から2度にわたって、「無登録業者に対する警告等」が出されています。明らかに法に触れた行為となるでしょう。
高騰した銘柄を推奨銘柄として宣伝していますが、株価が上昇する前に購入者に配信したということを確認できません。
もし高騰した銘柄を推奨していたとしても、その他に推奨した銘柄が沢山あって、それらに損失が出ているならあまり意味が有りません。
法人情報からもわかるように、頻繁に住所・会社名を変更しています。この行為は、信用面から疑念を持ちます。
まとめ
株式会社シードが運営する「リード」は、「急騰低位株の法則」などをうたっている投資顧問です。調査の結果、
・過去に2回、金商法の「無登録業者に対する警告等」が関東財務局から出されている
・頻繁に会社名や住所を変更しており信頼性に欠ける
・推奨した銘柄が高騰したという実績を掲げているが、それを検証できないので事実かどうか不明
・一般的に言って推奨銘柄が全て上昇するわけではない
・情報料に見合った利益が上がるわけではない
などで、なかなか手を出しにくい投資顧問と言えるでしょう。
従って、これから株式投資を始めようとする初心者にとっては、ここは登録を避けた方が賢明と言えるでしょう。
あなたはどう考えますか?
皆さまには最後までお読み下さいまして有難うございました。
管理人 斎藤